簡易(安易)デジカメ赤外線写真: F値と中央の明部

Caplio GXは、条件により画像の中心部に明部が出ることがある。レンズに直射光が入りやすいとき(逆光、強い反射物など)ほど出やすい。明部が出る場合、望遠端に近いほど輪郭が明瞭になる。焦点距離が同じときには、絞るほど明部が小さく、明るくなる。

このため、良好な画像を得られるのは、明部がほとんど気にならない広角端・絞り開放(f/2.5)近くとなる。近赤外線では、少し絞るだけで回折ボケが出ると思われるので、この点でもF値を上げるのは得策でない。

回折ボケ・小絞りボケ
点光源の焦点面上の回折像は半径=1.22×波長×Fのエアリーディスクを持つ。
ディスクが複数の画素に跨ることで画像がぼやける(回折ボケ、小絞りボケ)。
GXの500万画素1/1.8型CCD[総画素ピッチ2.7μm: CCD Table (Cosho氏)の推定による]では、緑色光(0.55μm)ではF4、近紫外線(0.4μm)ではF5.5、近赤外線(0.75μm)ではF2.95でディスクの半径が画素ピッチより大きくなるから、回折の影響が出始める。
ディスクの半径が画素ピッチの2倍超となるF値を「小絞り限界値」と言い、GXでは緑色光(0.55μm)ではF8、近紫外線(0.4μm)ではF11、近赤外線(0.75μm)ではF5.9となる。

順に広角端(28mm相当)・f/4.7、望遠端(85mm相当)・f/4.3、望遠端(85mm相当)・f/8.0、望遠端(85mm相当)・f/14.0

自然教棟南方赤外写真自然教棟南方赤外写真自然教棟南方赤外写真自然教棟南方赤外写真
風景の簡易赤外線写真に戻る
ホームに戻る