ヤドリギなど(ヤドリギ科|ビャクダン科)
ヒノキバヤドリギ
ヒノキバヤドリギ常緑の半寄生植物。大学内の植え込みのハマヒサカキに寄生している。オレンジ色の実を付け、実の中には粘液に包まれた種子がある。

ヒノキバヤドリギヒノキバヤドリギ
寄生部の断面。ハマヒサカキの枝の形成層にヒノキバヤドリギの吸器(吸収組織)が入り込んでいる。そのため、寄生部ではハマヒサカキの枝が太くなる。

ヒノキバヤドリギヒノキバヤドリギ
枝先の節に数個の花がつく。雄花と雌花があり、雄花の方がやや大きく、カップ状。雌花は先端だけがわずかに開く。

ヒノキバヤドリギ果実をむくと、粘液に包まれた緑色の種子1個が出てくる

ヒノキバヤドリギヒノキバヤドリギ
ハマヒサカキの枝に粘りつき、発芽する種子

ヤドリギ
ヤドリギ
ヤドリギ宿主はソメイヨシノ。この株は雄株で、玉のようなつぼみが付いている。

ヤドリギヤドリギ
開花中の雄株と雄花

ヤドリギヤドリギ
雌花。雄花よりずっと小さい。4枚の花被片の下の緑色の部分が子房。

ヤドリギヤドリギ
果実。てっぺんに花被片の取れた痕がある。

ヤドリギ福岡市東区、宿主エノキ。以下4枚も同じ。

ヤドリギヤドリギが寄生している部分では、エノキの枝がふくれていることが多い(2004年台風18号による落枝)。

ヤドリギ
寄生部の断面(左下は、寄生されていないエノキの枝の断面)。エノキの形成層から中心部に向かって円錐状のヤドリギの組織が陥入している。

ヤドリギ
寄生部の樹皮をむいてみると、形成層を横に広がるヤドリギの組織が見られ、円錐状の組織とつながっている。

ヤドリギ
近接して複数のヤドリギのシュートがついていることが多い。小さい出かけのシュートも見られる(右上・中央上)

ヤドリギ冬のヤドリギ


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