トゲ
ref. 熊澤正夫(1979)『植物器官学』裳華房 pp. 135-138, 161-163, 263-268
ナワシログミ(グミ科): 茎・防御
ナワシログミナワシログミ

クコ(ナス科): 茎・防御
クコクコクコクコ

カギカズラ(アカネ科): 茎・寄りかかり
カギカズラカギカズラ

メギ(メギ科): 葉・防御
メギメギ

ミカン属(ミカン科): 葉・防御
ミカン属の1種
ミカン属の1種

ミカン属の果樹(種は不明)のトゲ。葉腋のシュートがトゲになる。シュートの頂端は退化していて(左の写真中央の小さなくぼみ)、シュートの第一葉がトゲの本体となる(熊澤による)。そのためか、トゲは、葉の真上ではなく斜めに伸びる。

ウチワサボテンの1種(サボテン科): 葉・防御
ウチワサボテン

サボテンは2種類の役割が異なるシュートを持っている。片方は光合成のためのシュートで、茎が太くなったり平たくなって光合成を担い、葉は小さくて早めに脱落する。もう片方は食害防御のためのシュートで、茎は短くて毛に覆われ、葉は鋭いトゲになる。

ウチワサボテン

成長途中の光合成用のシュート。爪先のような葉がついていて、葉のすぐ上には、防御用のシュートの芽がある。

ウチワサボテン
防御用のシュートは茎がほとんど伸びず、葉はトゲになる。トゲのうち1本が特に大きくなる。
ウチワサボテン
光合成用のシュートの成長初期。

アオカズラ(アワブキ科): 葉(葉柄)・寄りかかり
アオカズラ
アオカズラ葉柄基部の肥厚部(蟹のハサミのような形をしている)がよく発達している。肥厚部は落葉後も残ってトゲとなる。

ヒイラギモクセイ(モクセイ科): 葉(鋸歯)・防御
ヒイラギモクセイヒイラギモクセイヒイラギモクセイ
ヒイラギモクセイ(モクセイ科)の葉の縁にはギザギザ(鋸歯)があり、鋸歯の先端は鋭いトゲになっている。写真では、1本の木から3枚の葉を選んでいる。地面に近い枝ではトゲの数が多く、高いところにある枝ではトゲが少ない葉やトゲがまったくない葉が多い。

クマイチゴ(バラ科): 表皮の突起・防御
クマイチゴ
クマイチゴの葉柄。茎や葉の裏の脈上にもトゲがある。


サルトリイバラ(ユリ科|サルトリイバラ科): 表皮の突起・寄り掛かり
サルトリイバラ
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