ホウセンカ(ツリフネソウ科)(2)果実
熟すると、緑色があせて、ちょっとしたきっかけで弾けるようになる。背中側の白いすじが裂け目になる。
果皮には内側へ巻き込もうとする強い力がかかっている。裂け目ができるとバランスが崩れて力が一気に解き放たれる。
巻き込む果皮が種子のついた軸を押し上げる。軸のつけねは細くなっている。
果皮に押された軸は、つけねで外れる。外れた瞬間に軸は斜め上に弾き飛ばされる。この写真では端を指で押さえているために軸は方向を変えずに分離しているが、実際には、つけねを中心に回転しながら飛んでいく。回転・発射につれて種子が軸から離れて四方八方へ飛び散る。
果実の皮の丸まる方向は逆だが、ムラサキケマンとよく似ている。
動画
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