• 本学の藤本先生のページからバ イナリをダウンロード(古いが軽い)
• Japanese TeX Development Community によるTeX Live/Windowsに従ってダウンロード(主流)

コンパイルと画面表示

• 上記のソフトをインストールすると、 TeXWorks が自動的にインストールされます。
• TeXWorksを立ちあげるとこのような感じで立ち上がります。 ただし、画面にあるような英文字は書いてなく、右側のウィンドウもでてこないと思います。
• 以下のものをコピーアンドペーストしてtest.texと名前をつけます。

  \documentclass[12pt]{jarticle}
  \begin{document}
  これはテスト
  \[
  \tan x = \frac{\sin x}{\cos x}
  \]
  \end{document}
  

• TeXWorksの画面の左上にある「右向きの三角を囲んだ黄緑色の丸」のアイコンをクリックします。
• そうすると右の画面が出てきて、test.pdfというファイルができます。

• コンパイル失敗の原因は以下がほとんどです
  1. LaTeXの文法が守られていない。
  2. LaTeXがきちんとインストールされていない。
  3. フォルダに必要なファイルがない。
  4. 漢字コードが違う。
  とりあえずは良く知っている人に聞いてください。

• 最低限の文法
  • 以下のXXXの部分に何か書いて、ファイルはabc.texのように拡張子をtexにしてください。

    \documentclass[12pt]{jarticle}
    \begin{document}
    XXX
    \end{document}
    

  • 普通の文章中の数式モード(テキスト数式モード)は 「$x$」 のように$で囲みます。
  • 数式を大きく1行で表す場合はディスプレイ数式モードがあり、 数式番号が必要がなければ \[ \sin x \] または \begin{equation} \sin x \end{equation} のように書きます。 後者の場合は数式番号が出力されます。
  • ディスプレイ数式モードの中には漢字や空行が入ってはいけません。

WordやExcelの表やグラフをTeX原稿に挿入する方法

• 以前は画像をepsファイルに保存してから貼りつけることが主流でしたが、 最近はpdfファイルの操作に変わりつつあるのでそれを紹介します。
  1. WordやExcelの表やグラフを選択してコピーする。
  2. Word の描画や Excel のグラフ等を 選択して[ファイル]->[エクスポート]->[PDF/XPSドキュメン トの作成]を選び、中央の[PDF/XPSドキュメン トの作成]のアイコンを選択する。
  3. 保存場所とファイル名を問われるので、コンパイルするLaTeX ファイルが 置いてあるフォルダを選択する。ファイル名は例えばgraph.pdfとする。
  4. \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} が書かれているか確認して \includegraphics[width=0.8\textwidth]{graph.pdf}とす る。幅が全体の0.8になるように大きさを調整している。 figure 環境を用いると

     \begin{figure}
      \begin{center}
     \includegraphics[width=0.8\textwidth]{graph.pdf}
       \caption{図の挿入のテストです。}
       \label{zu:oresengraph}
      \end{center}
     \end{figure}
     

     のようにする。
     注意
     • \includegraphics[width=10cm]{graph.pdf} などと幅を10cmと具体的に示してもよい。
     • ファイルに関しては pdf でなくとも以下のようなpng でも良い。 \includegraphics[width=0.8\textwidth]{zunotest.png}
     • ただし、zu1.1.png などのピリオドつきのファイル名であれば 「Cannot determine size of graphic」とエラーとなる。
     • png を読み込む際に \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} では \usepackage{tikz} との兼ね合いで図の部分が 白紙になることがある (メッセージdvipdfmx:warning: Unparsed material at end of special ignored.)。 この場合は、

       \documentclass[dvipdfmx]{jsarticle}
       \usepackage{graphicx}
       \usepackage{tikz}
       

       とする。
       ipad のメモからpng を作成する方法
       1. [(丸に3つドット)]->[コピーを送信(四角に上矢印)]
       2. [Acrobat に読み込み]->Acrobat の[Document Cloud] に保存
• TikZという方法があり、 別にファイルを用意しなくても良い。 (しかしながらTeX好きの凝り症の人は、 時間を大量消費する可能性が高いので卒論執筆時にはお勧めしない)。

• 準備として

  \usepackage{moreverb}
  

  を入れて以下のようにします。

  \documentclass{jarticle}
  \usepackage{moreverb}
  \begin{document}
  タブをスペース3個分として扱った場合：
  \begin{verbatimtab}[3]
  #include <stdio.h>
  int main(void){
     printf("Hello World!\n");
     return(0);
  }
  \end{verbatimtab}
  \end{document}
  

• test.cというファイルがある場合は以下のようにします。

  \documentclass{jarticle}
  \usepackage{moreverb}
  \begin{document}
  普通に貼りつける場合：
  \verbatimtabinput{test.c}
  
  タブをスペース3個分として扱った場合：
  \verbatimtabinput[3]{test.c}
  
  行番号を入れる場合(1は最初の行番号を表す)
  \listinginput{1}{test.c}
  \end{document}
  

マニュアルを一冊手元に置いて、マニュアルを見ながらLaTeXを入力するのが 理想ですが、 LaTeX - コマンド一覧 のようなウェブのマニュアルを活用して下さい (書籍と違ってコピーアンドペーストが使えます)。

• 疑似プログラムの記載
  CTAN から algorithms.zip をダウンロードして展開したものを c:/usr/local/share/texmf/tex/latex/algo におく。 さらに、mktexlsrで更新する。

• 花文字の大文字の記載
  CTAN から mathrsfs.sty, ustmary.fd をとってきて c:/usr/local/share/texmf/tex/latex/base にインストール