2002年夏・琉球大学西表実験所 公開講座の紹介
すでに終了しましたが、記念に残してあります。

今年の夏、琉球大学の西表実験所で、植物の形態と生態をテーマとした公開講座が開かれます。フィールドでの観察と、光学顕微鏡(普通の顕微鏡)・実体顕微鏡・走査型電子顕微鏡・透過型電子顕微鏡での観察が含まれます。

7/26、8/9、8/23と3回開かれます(それぞれ別々に申し込む必要があります)。西表実験所は、フィールドに近接し、十分な設備を備えた実験施設です。船浦の港に近く、近くには民宿や商店もあります。西表島での日程に組み込めば、充実した自然体験の旅となるでしょう。特に、ソテツの精子の観察や透過型電子顕微鏡での観察は、滅多に体験できない機会だと思います。

講師は西表実験所の高相徳志郎教授で、裸子植物の生殖過程に関する素晴らしい研究をされ、数年前から西表実験所に赴任してマングローブを構成する植物の生殖に取り組んでいる方です。

大学による紹介ページはこちらで、要項や他の公開講座の情報があり、申込用紙もダウンロードできます(pdf形式)。
また、佐々木玄祐氏のサイトGen-yu's Filesにある紹介ページでは、ずっと詳しい内容が紹介があります。

総合テーマは「亜熱帯植物の生殖について」で、各講座のテーマは次のようになっています。一緒に載せてある写真は、いずれも高相氏によるものです(このページ用に多少修正を加えています)。

ハマザクロ 7月26日:
マングローブ植物の受粉


写真: ハマザクロ(ハマザクロ科)の花: 実体顕微鏡写真 (高相徳志郎氏 提供)

ウミショウブ 8月9日:
ウミショウブの受粉


写真: ウミショウブ(トチカガミ科)の花粉粒: 走査型電子顕微鏡写真 (高相徳志郎氏 提供)

ソテツ 8月23日: ソテツの受精(精子の観察)

写真: ソテツの精子: 光学顕微鏡写真 (高相徳志郎氏 提供)

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