(長崎県平戸)
ソテツの雄株。葉に囲まれて、小胞子葉をびっしりとつけた長い花粉錐がつく。


小胞子葉裏面の拡大。小胞子嚢は3・4個ずつかたまってつき、開いて小胞子を出す。

大胞子錐を上から覗きこむと、奥の方に緑色の玉(胚珠)が見える


胚珠の断面
受粉が終わると、大胞子葉どうしが密着しあい、胚珠は外から遮断される


殻を割ると、薄い「渋皮」に包まれた配偶体がある。
ソテツでは、地表付近の根が「サンゴ根」と呼ばれる特徴的な形、そして鈍い翡翠(ひすい)色を示す。断面を見ると、表面の少し内側に緑色の帯がある。緑色の部分では、細胞の中に球形のシアノバクテリアが詰まっているのが分かる。
