開花の過程。托葉の縁が分離し、つぼみがふくらんで、葉身が展開する。
つぼみが膨らむ頃には葉身は展開を終えている。「袋」や苞葉は、花が開いた後、取れてしまうことも、残っていることもある。
花被片は9枚(3枚×三重)。内側の6枚は花びらで、白くて大きい。外側の3枚は萼片で、緑を帯びた半透明で小さく目立たない。
雄しべと雌しべ。雄しべはへら形で、両側の隙間から花粉を出す。雌しべは柱状に集まる。
花粉粒(乾燥状態・SEM像)
雌性先熟の両性花で、先に雌しべが柱頭を突き出す(左)。そのあと、雌しべの柱頭は中心にへばりつくようになり、代わりに雄しべが突き出して花粉を出す(下)。
種皮の最外層はやわらかくて朱色。軽く引くと、「糸」が伸びてくる。