コブシ(モクレン科)
コブシ コブシ
花芽
コブシ コブシ コブシ コブシ
越冬前の花芽

コブシ コブシ
展開初期の花芽。蕾は苞葉+托葉が縁でつながってできた「袋」×3に覆われる。「袋」のうち内側の2つには葉身と腋芽がある。

コブシ コブシ

開花の過程。托葉の縁が分離し、つぼみがふくらんで、葉身が展開する。

コブシ

つぼみが膨らむ頃には葉身は展開を終えている。「袋」や苞葉は、花が開いた後、取れてしまうことも、残っていることもある。

八田洋章さまから御指摘・御教示を受け、上の部分の記述を書き改めました(2019/03)。
コブシ コブシ コブシ

花被片は9枚(3枚×三重)。内側の6枚は花びらで、白くて大きい。外側の3枚は萼片で、緑を帯びた半透明で小さく目立たない。

コブシ コブシ

雄しべと雌しべ。雄しべはへら形で、両側の隙間から花粉を出す。雌しべは柱状に集まる。

コブシ

花粉粒(乾燥状態・SEM像)

コブシ

雌性先熟の両性花で、先に雌しべが柱頭を突き出す(左)。そのあと、雌しべの柱頭は中心にへばりつくようになり、代わりに雄しべが突き出して花粉を出す(下)。

コブシ
果実
コブシ
コブシ コブシ果実。心皮の外側が縦に裂けて種子がのぞく。

コブシ

種皮の最外層はやわらかくて朱色。軽く引くと、「糸」が伸びてくる。

シュート

コブシ コブシ

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