

葉は羽状複葉で、先端が巻きひげとなり回りの草にからみつく。葉柄のつけねには、濃茶色の蜜腺をもつ1対の托葉がある。
夜は小葉が閉じ気味になる
上: 花の色が淡い個体
雄しべと雌しべが納まっている竜骨弁(舟弁)は翼弁と比べてずっと小さい。
子房と花糸(旗弁側)の間に突起状の蜜腺がある
雄しべと雌しべ
柱頭の縦断面
ソラマメヒゲナガアブラムシが汁を吸っている。


果実(さや)は、熟するにつれ、先の方から黒くなる。黒くなったさやは、皮がねじれて音を立てて割れ、種子を飛ばす。黒いさやを手で割っても同じようにねじれる。皮がねじれて割れたさやを水に浸けたり、湿ったところに置くと、ねじれは元に戻る。

雨上がりに見ると、割れたさやのねじれが取れて、まっすぐになっている
熟す前のさやを2つに裂いたところ。上の方に6つ、下に5つ、計11個の種子があるが、ふつうの大きさに熟したのは6個で、やや小さめに熟した種子が1個、ほとんど成長していない種子が4個ある。さやの中央に近い種子の成熟率が高く、両端の成熟率が低い。似たようなパターンを示す植物の研究例では、さや基部の種子の成熟が悪いのは柱頭から遠いことによる受精の失敗、さや先端部の種子の成熟が悪いのは栄養の供給源から遠いことによる成長停止によるものと考えらるケースが多い。
さやの中の種子は、小舟のようなかたちの種柄に乗っかっている。熟したさやの中では、種柄は種子を押し出すように力を加えている(右)。皮のねじれの力と種柄の力が限界を超えると、瞬発的にさやが割れ、種子を弾き飛ばす。
根粒