
ネムノキやジャケツイバラなどを除くマメ科の多くでは、花は次のような共通点をもち「蝶形花」と呼ばれる。花びらは5枚で、上に飛び抜けて大きくよく目立つ1枚(旗弁[flag/banner/standard/vexillum]―f)があり、二枚貝の貝殻のように組み合わさった2枚(竜骨弁または舟弁[keel]―k)を残りの2枚(翼弁[wing]―w)がはさんでいる。旗弁の付け根には、黄色い蜜標がある。
簡易紫外線写真。翼弁と竜骨弁は旗弁よりも紫外線を吸収する。また、旗弁のつけねにも吸収部がある。しかし、可視光線で見える模様の方がずっとはっきりしている。
横から見た花。




花式図翼弁にハナバチが止まって奥の方の蜜を吸うときには、翼弁と竜骨弁が押し下げられ、葯と柱頭が露出してハナバチの腹に触れる仕掛けになっている。

クマバチの訪花
クマバチが訪花済の花では、葯と柱頭がはみ出している

関東低地では年を越すころ果実が熟する。果皮がねじれて裂け、果皮は落下し、レンズを2つ割にした形の種子は弾き飛ばされる。
拾い集めた種子。色や形は変異がある。母樹から10m離れたところにも落ちており、冬枯れの中発芽していた種子もあった。
つるはS巻き

