海岸のノギク(キク科シオン属[広義]・キク属)
晩秋の海岸では、さまざまなノギクが、生命力を誇示するように群れ咲いている。
ダルマギク(シオン属)






舌状花の色は白から淡紫までさまざま。
開花前の頭状花序。毛に覆われた総苞がきれい。

果実は、少し乱れた感じ。

舌状花・筒状花とも近紫外線を吸収する。

ハマヒサカキの風衝低木林をふちどる。

粘り気のある白い毛が葉や茎をおおっている。

下の方の茎は、木の枝のようにごつごつとしている。

春のようす。昨秋の花茎が残る間から新しい茎が葉を広げ始める

芽生え

根出葉
ハマベノギク(旧ハマベノギク属)
北部九州の海岸ではしばしばダルマギクと混生している。海沿いの歩道沿いや砂浜などにもあり、ダルマギクよりも生育場所の好みが広いが、混生しているところでは、ダルマギクのすきまを埋めるように生えていて、はっきりとした立地の差は見られない。ダルマギクが短期間に一斉に咲くのに対し、ハマベノギクは次から次へと新しい花をつける。夏から咲きはじめ、晩秋にはダルマギクと咲き競い、ダルマギクの花期が終わっても残り花が見られる。

舌状花は淡紫、舌状花・筒状花とも近紫外線を吸収する。

近縁のヤマジノギクと同様、果期の頭花は整った姿と赤みを帯びた冠毛が美しい。完熟すると冠毛は薄い灰色になる。ヤマジノギクやハマベノギクでは、舌状花の冠毛は筒状花よりずっと短いのがふつうだが、筑前大島では、はっきり分かるような違いがない個体も見られる。



対馬のハマベノギク。舌状花の冠毛は白くて短い。


ちょっと堅めの毛が茎や葉にまばらに生える。葉の縁はやや毛が込んでいる。

芽生え

根出葉
シマカンギク(キク属)




内陸にも普通に見られる。


海岸の岸壁を縞状に彩る(筑前大島)。
ノジギク(キク属)(栽培品)
ウラギク(シオン属)

密生するハマボウの縁に帯状に群生

非開花個体
テキスト目次に戻る
ホームに戻る