ケヤキ(ニレ科)
花
開花期のケヤキ。花序は他の枝より先に芽吹く。
花序には葉がついていて、ふつうの枝と似ている。花序につく葉はふつうの枝の葉より小さくて細く、一足先に展開する。




雄花・雌花・両性花がつく。基部の方には雄花が多く、数個かたまってつき、先端の方には雌花・両性花が1~3個ずつつく。途中は両方の中間で、雌花・両性花・雄花が見られる。この花序は咲き始めで、雌花・両性花の柱頭が露出しているが、雄花・両性花の葯は花粉を出していない。

遅れて雄花が咲き始める

この個体では、雄花が先に花粉を出し切っていた。
雌花。細突起の密生した柱頭が2本ある。


雄花
両性花。雌性先熟。
散布体

散布体
幹・枝・葉
樹幹。古くなった部分が不定形に浮いてはげ落ちる。地衣やコケがつくことも多い。
越冬芽・展開
春に展開する葉の托葉が茶色い芽鱗(鱗形の小片)となって冬芽を覆う。芽のすぐ下に、秋に葉が落ちた痕(葉痕)がある。


サクラが咲くころに芽鱗がゆるみ、葉が展開する。
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