ムラサキツユクサの形態

ツユクサ科の多年草。初夏〜秋にかけて開花。

ムラサキツユクサ
花の構成

各構成要素の数と配置を確認し、スケッチと花式図を描く

  1. 萼片
  2. 花びら(花弁)
  3. 雄しべ=葯+花糸
  4. 雌しべ=子房+花柱+柱頭

雄しべの毛の細胞
雄しべの花糸には、細胞が1列に連なった毛がある。そのままプレパラートにして細胞の観察が可能。細胞の大部分を液胞が占め、液胞内の水溶液には紫色の色素が溶けている。若いつぼみでは、毛はまだ着色していない。細胞はほぼ透明であるため、細胞核や原形質流動の観察に適している。

  1. 純水とさまざまな濃度のショ糖溶液を用いてプレパラートを作り、液胞の大きさの変化を観察
  2. 未着色の毛で細胞核や原形質流動の観察→酢酸オルセイン液で染色して再び観察
花粉管の発芽・伸長
  1. 砂糖を溶かした寒天(水10ccに対し砂糖1g・寒天0.1g)の小片をスライドグラス上においてアルコールランプで短時間熱して融かして広げる。寒天が冷えたら咲いている花の花粉をなすりつける。
  2. 乾燥しないよう、濡らしたちり紙を敷いたタッパー内に入れ、10分ごとに取り出して観察する
減数分裂と花粉形成
  1. 固定液(酢酸1:エタノール3)をビーカーに作成
  2. つぼみ(咲く直前のものから非常に小さいものまで、さまざまなサイズを選ぶ)を剥いて、ピンセットで葯だけをこそぎ取り、固定液に入れる。ビーカーにラップで封をし、冷蔵庫に入れる
  3. 30分後からプレパラート作成に入る。葯を1つ取り出し、スライドグラスに載せる(ビーカーは再び封をして冷蔵庫に戻す)。ピンセットか針の先で葯をつぶし、内容を絞り出して外側は取り去る。
  4. 酢酸オルセイン液を垂らし、カバーグラスを掛けて軽く押す

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