カラスビシャク属(サトイモ科)
サトイモ科のほとんどでは、やや太い棒のような軸の表面に、花柄なしで花がびっしりと敷き詰められるようにつく。このような花序を肉穂花序[spadix]という(→マムシグサとサトイモ科の肉穂花序)。
カラスビシャク(ハンゲ)
カラスビシャク畑のわきや石積みの隙間に生える雑草。仏炎苞や附属体は緑色。

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肉穂花序の上半分に雄花が、下半分に雌花がつく(雌雄同株)。花序の雌花部は仏炎苞に埋め込まれ、仏炎苞の壁に雌花が並ぶようになる。雌花部の上部から短い柄が出て、棒状の雄花部につながり、さらにひものように長い附属体になって仏炎苞の上から伸び出す。雌花部の下では、仏炎苞に開口部がある。

カラスビシャク カラスビシャク
果実
カラスビシャク
カラスビシャク受粉すると、ふくらんだ子房が仏炎苞を押し広げるように顔を出してくる。花序は倒れる。
栄養繁殖
カラスビシャク
カラスビシャク葉は三出複葉で、小葉の付け根や葉柄の途中にむかごがつくことがある。むかごは簡単に取れて新しい株となる。

カラスビシャク梅林の下で無数の子株が見られた。
オオハンゲ
オオハンゲ オオハンゲ オオハンゲ オオハンゲ
直射日光下では小葉が谷折りになる
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