樹木の葉の断面(顕微鏡画像)
モチノキ(モチノキ科)
ツバキ/ヤブツバキ(ツバキ科)
ヘマトキシリン-サフラニン-ファストグリーン三重染色。柵状組織と海綿状組織の間を、さまざまな太さの維管束(葉脈)が通っている。上の写真では細い維管束が、下の写真は太い維管束が見られる。茎の維管束では道管が太くて目立つが、葉の維管束では他の細胞とあまり変わらない。維管束(2―木部・3―篩部)をはさむように上下に繊維細胞群(1・4)がある。
上面(向軸面)の表皮と下面(背軸面)の表皮
柵状組織と海綿状組織
海綿状組織中に散在する厚壁異形細胞
海綿状組織中に散在する結晶細胞
下面表皮には気孔がある
ヒサカキ(ツバキ科|ペンタフィラクス科)
葉面に垂直に切った断面(横断面)
葉面に平行に切った断面(並層断面)。左上から、上面(向軸面)の表皮・柵状組織・海綿状組織・下面(背軸面)の表皮。
マサキ(ニシキギ科)
横断面・並層断面(柵状組織)・並層断面(海綿状組織)
スダジイ(ブナ科)
陰葉と陽葉の断面(スケール=0.1mm)
イスノキ(マンサク科)
陰葉と陽葉
タブノキ(クスノキ科)
陰葉と陽葉の断面(スケール=0.1mm)
柵状組織と海綿状組織
葉の透視
クスノキ(クスノキ科)
横断面(葉面に垂直に切った断面)
葉面に平行に切った断面(順に、向軸面表皮・柵状組織・海綿状組織・背軸面表皮)
気孔付近の横断面
上面が下面よりつやつやしているのは、表皮のクチクラが厚く発達しているためだ。また、細胞が密に並ぶため、緑が濃い。また、一般に、細胞間隙が多い葉の裏側(下面・背軸面)の方が表側(上面・向軸面)と比べて白みを帯びる。
キョウチクトウ(キョウチクトウ科): 乾燥に耐える
横断面(SEM像)。1―表皮(向軸面)・2―柵状組織・3―海綿状組織・4―表皮(背軸面)。表皮(1・4)は3~4層の細胞層からなる。矢印は、背軸面のくぼみ(陥入部)を示す。
背軸面のくぼみの断面。くぼみは、開口部(★)が狭く、内部は広くなっている。内面には、毛が密生するとともに気孔(矢印で示す)が散在する。気孔が奥の方に隠れることで、蒸散量が抑えられ、乾燥に対して耐性が強くなる。
裏面のスンプ像
裏面の透明化像
テイカカズラ(キョウチクトウ科)
維管束に沿って多数の乳管(全体がピンクに染まった細長い細胞)が走っている
インドゴムノキ(クワ科)
ナツミカン(ミカン科)
トベラ(トベラ科)
海綿状組織には、金平糖形の結晶を含んだ細胞が散在する(左下)。
ゴンズイ(ミツバウツギ科)
ネズミモチ(モクセイ科)
スイカズラ(スイカズラ科)
トウカエデ(カエデ科|ムクロジ科)
クロマツ(マツ科)
葉の横断面
1細胞層の表皮の下に2細胞層の下皮があり、その内側の葉肉に樹脂道(細い繊維細胞で取り囲まれている)が散在する
表皮とクチクラ
維管束。上半が木部、下半が篩部。右下は内皮。
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