ロウバイ(ロウバイ科)
ソシンロウバイ
花
開花したときには花冠は鮮やかな黄色で壺のように雌しべ雄しべを取り囲む(左図の下の写真の、右上に見える花)。後になると、花冠はやや色があせて皿のように開く(左図の下の写真の、左下に見える花)。
開花したときの花では雄しべは花被片に張り付いており、真ん中の柱頭が露出している(雌性期)
雄しべが立ち上がって柱頭を覆い隠し、葯の外側から花粉が出て来る(雄性期)。さらに、花冠が皿状に開く。断面を見ると、雄しべの内側がとっくりのようになっていて、そのなかに数個の雌しべがあり、花柱がとっくりの口から外に伸びている。
強い匂いに惹かれて、ハエが集まってくる
花後
4月終わり。花が終わると、とっくりは成長して長さ数センチほどの殻になる。突起が太くなってとっくりの口は閉ざされる。殻のまわりには花被片の痕、また口の近くには雄しべの痕がある。
トックリの中には子房が成長してできた数個の果実がある。果実の先端には黒くなった花柱が残る。
果実
表皮が剥げ落ちて繊維の網目が残る
翌年の花が咲き始めた
殻の口を閉じていた突起は細くなって外側に反り返り、口にすきまができる
がま口型の果実が数個入っている
ロウバイ
花
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