鹿と植生: えびの高原(1)
鹿と植生
高原とその周辺には数十頭の鹿がいると推定されている。人間にも慣れていて、人前でふつうに休息したり、摂食する。(2003/09)

鹿と植生

キュウシュウジカ
林内・草地を問わず至るところに糞が見られる(2003/09)

鹿と植生
高原らしい風景だが、咲き乱れているはずの秋の花は、点々とアザミが見られる程度。(2003/09)

ヒカゲノカズラ
林床では、鹿が嫌う種や鹿の食害に抵抗性がある種だけが生き残り、種数が著しく少ない。上の写真は、一面ヒカゲノカズラだけが繁茂する林床。(2003/09)

ヒカゲノカズラヒカゲノカズラ

鹿と植生
前方のササやぶは、まるで草刈りの直後のようにぺったりと丈が低くなっていて、奥の背の高いササやぶとくっきりと分かれている。このことは、鹿の食害に正のフィードバック(悪循環)がはたらいていることを示している。いったん食害にあって背が低くなると、新芽や葉がより低いところにつくことになり、鹿にとってはより食べやすくなるのだろう。(2003/09)

希少植物保護のための鹿除けフェンス
鹿の個体数を増やさないように餌やりをしないよう警告をするほか、希少植物や貴重な植物群落をフェンスで囲って保護することも試みられている。写真はノカイドウ群落を囲う鹿除けフェンス。(2003/09)

シカ除け
鹿除けフェンスの内(左)外(右)での植生の違い(2011/09)

シカ除けシカ除け
孤立した若木は白い樹脂製の筒で保護されている(2009/09)

ノカイドウ
ノカイドウ(2003/09)


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